ニキビはさまざまなことを原因として出来てしまうものですが、最も重要になってくるのは肌の表面のことだと考えられがちです。
肌の表面に雑菌が付いてしまっていたり、皮脂が過剰に分泌されているからニキビが出来るのだというようなことは、誰しも一度は考えることでしょう。
もちろんそうしたことはニキビが出来る原因の一つではあるのですが、ただスキンケア用品だけを使ってこの皮膚表面の状態だけを治そうとしても、あまり効果は期待できません。
というのもニキビの原因は皮膚の表面だけにはとどまらず、その皮膚の状態を作る生活習慣にあることが非常に多いのです。
ニキビができやすい生活習慣とは
では具体的にニキビが出来てしまいやすいNG生活習慣としてはどういったものが挙げられるのかと言うと、まずやはりチェックしたいのが睡眠不足です。
あまり眠れない日々が続くと肌が荒れやすくなるということは誰でもイメージできることですが、これは「自律神経の働き」が関係しています。
人の体には活動時に優位になる交感神経と休息時に優位になる副交感神経があるのですが、睡眠不足になっているということはこのうち交感神経の方が常に優位であるということになるでしょう。
交感神経ももちろん人の体を動かすうえでは重要なのですが、しかし交感神経が優位になっている時間が長いと「男性ホルモンの過剰分泌」を招くということになってしまいます。
過剰な男性ホルモンは不要なほどの皮脂分泌を引き起こす上に角質の柔軟性を失わせて角栓のつまりも発生させてしまいますから、皮膚上でアクネ菌が繁殖しやすい、ニキビが出来やすい肌を作っていってしまうのです。
食生活にも気をつけよう
また最近の人だと「食生活」も問題になりがちです。
特に女性であっても社会進出をしていくようになった昨今において、女性でも毎晩遅くまで働いて帰って来て、三食しっかり食べられないというような人が増えてきました。
それでもお腹はすくわけですから外食やコンビニで買ってきたおにぎりやお弁当といったようなもので空腹を満たすのですが、こうした食事は一般的にビタミン不足に陥りやすいものです。
特にビタミンCやビタミンB群が不足してしまうと皮膚は必要な栄養素を得ることが出来ずにどんどん衰えていってしまうことになりますから、可能な限り栄養バランスを考えた食事を取る、もし食事の時間が取れない場合はサプリで栄養を補給するというようにしていかなくてはなりません。
飲酒や喫煙にも要注意
この他にもストレスによる喫煙はビタミンCを消費して肌のターンオーバーを阻害しますし、飲酒もアルコールに含まれる糖分によってビタミンB群の吸収の阻害が発生してしまいます。
もちろん多大なストレスを感じてまで生活習慣改善をするということになるとそのストレスでニキビが出来やすくなってしまうのですが、だからと言って生活習慣が崩れてきているのであればそれを放置するのではなく、なるべく早く改善するように心がけてください。