ニキビ跡を軽減してくれるとして注目されている治療機器の一種に、炭酸ガスを治療するフラクショナルレーザーがあります。
フラクショナルレーザーは、さまざまな種類のものがあると言われていますが、炭酸ガスを利用するフラクショナルレーザーは、フラクショナルCO2レーザーと呼ばれています。
ちなみに今回ご紹介する治療機器は、フラクショナルCO2レーザーです。
他の治療機器とどこが違うのかを、このコラムを見ればわかって頂けることでしょう。
フラクショナルCO2レーザーとは?
フラクショナルCO2レーザーは、炭酸ガスを利用して肌に無数の穴を開け、肌の深層部を刺激することによりコラーゲン生成を促すことができる技術です。
この機械を利用すると、クレーターとなっている部分とそうではない部分の肌に、均一にレーザー照射が行われることになります。
また、肌が再生をする時にも均一に再生し始めることで、凹凸というムラを軽減しながら、健康的な部分の肌と同時に再生することを期待できるのだと言われています。
ちなみにフラクショナルCO2レーザーにより肌が新しく生まれ変わると、古い角質は剥がれ落ちてくれるので、新しい健康的な素肌が蘇ると言われています。
フラクショナルCO2レーザーの治療法について
フラクショナルCO2レーザーは、日本でトップクラスに値するほど、ニキビやニキビ跡の治療に適した治療機器であると言われています。
なかなか改善されない頑固なニキビ跡は、フラクショナルCO2レーザーかフラクセルレーザーによる治療が大変効果的なのだそうです。
炭酸ガスを利用して治療を行なうこの機器は、大変強いエネルギー照射を行うことができ、たくさんの層からできている肌の深層部にまで刺激を与えることができます。
深層部に刺激を与えることにより、肌内部のコラーゲン生成力を高め、肌の再生を促すものなのです。
麻酔を塗布した後で照射が行われるケースが多く、治療時の痛みはほとんどありません。
ダウンタイムは、ほとんどないとは言われているものの、最低でも3日程度は肌の腫れを感じ、その後1週間程度は肌がざらつくような感覚を受けるのだそうです。
その後、かさぶたができ始め、1~2週間かけてだんだんと剥がれ落ちていくのだそうです。
治療時間の目安としては麻酔塗布を合わせても、30分~1時間程度であると言われているので、比較的必要とする時間も短い治療法です。
麻酔時間を換算しなければ、顔全体で、ものの10分程度で治療を完了できます。
他の治療法と大きく異なる点と言えば、治療後にメイクができないということかもしれません。
この治療を実施した後は、最低でも24時間はメイクを行なうことはできません。
治療に必要となる費用は、主に1万円から3万円程度に設定されていて、1ヶ月おきに5回から10回程度の治療を必要とします。
ちなみに治療後にイオン導入を行なうことで、肌の再生能力を高めることができると言われているようで、この機器にて治療後にはイオン導入が行われるケースは多々あります。
フラクショナルCO2レーザーのメリット
フラクショナルCO2レーザーのメリットは、ニキビ跡の軽減に大変高い効果を期待できるというポイントです。
凹凸のないつるつる素肌を目指すなら、フラクショナルCO2レーザーは最高の機械だと言われているようです。
更に炎症を引き起こしているニキビにレーザーを照射することで、ニキビの治療も同時に行なうことができると言われているのも、この治療器のメリットだと言えるでしょう。
ちなみにフラクショナルCO2レーザーは、出力レベルを少し下げることで、ダウンタイムを少し短くすることもできるのだそうです。
フラクショナルCO2レーザーのデメリット
フラクショナルCO2レーザーのデメリットと言えば、当日にメイクをすることができないという点ではないでしょうか?
自宅周辺にクリニックがある場合であればまだしも、電車にのってクリニックのある場所まで移動しなければいけないなんて場合でも、治療後は一切メイクを行なうことができません。
24時間以内のメイクは不可なわけですから、場合によっては、翌日も予定を入れずに自宅療養となることでしょう。
ちなみに帰宅途中から顔が腫れ始めることもあるようなので、マスクを病院側が用意してくれるケースもあるほどです。
フラクショナルCO2レーザーは、肌の再生を促す治療機器ですが、加齢により肌の深層部にあるコラーゲンが減少してしまっている場合には、若年層の人のよりも肌の再生レベルが低下してしまうのだそうです。
ちなみに、かさぶたが剥がれる頃になると、色素沈着を引き起こしている人もいると言われています。
クリニックから処方されるクリームを塗布することで、多くの場合は気にならないようになるそうですが、痕を残してしまう人もゼロではありません。
その他、ある程度の期間、定期的に通わなければいけないというのも、この治療法のデメリットであると言えるでしょう。