色素が沈着してしまったニキビ跡には、2つの種類があり、原因や治療方法も異なるため、自分の症状をきちんと把握しておくことが大切です。
なかなか治らない色素沈着の原因
色素沈着したニキビ跡は、赤みのあるものよりも症状が重く、赤らんでいた肌が変色してしまった跡です。
その症状は、炎症性色素沈着によって起こり、そのまま放置しておくと治らない茶色いシミになってしまいます。
ただ、初期に正しいスキンケアをすることで、自分でも消すことが可能です。
色素沈着のあるニキビ跡といっても、肌のもともとの色素が濃く沈着している状態や、一見するとアザのように見える、赤みのあるニキビよりも目立つ、化粧では隠しきれない、肌の内側にダメージを負っているなど、さまざまです。
中でも沈着した色によって、症状の重症度が異なるような場合は、要注意で、紫色のニキビ跡は、赤みがあるタイプを放置してしまった結果紫色に変色します。
紫色に変色する理由は、肌のうっ血が治ることなくそのまま放置されているからで、このまま放置してしまうと、紫外線によって刺激をうけ、茶色のニキビ跡に変わってしまいます。
茶色になると、シミなどと同じように、真皮層にも色素が定着してしてしまうため、簡単には治らないシミとなり、治療には時間がかかってしまうため、根気強く行う必要があります。
そのため、紫色のニキビ跡の段階で、適切なケアを行うことがポイントとなります。
色素が定着しているニキビ跡の原因とは
紫色に色素沈着する原因は、ヘモグロビンで、炎症を起こした肌の内側の血管が、うっ血を起こして内出血を起こして紫色になります。
一方茶色に色素沈着する原因は、メラニンで、紫外線の浴びすぎなどが原因で、メラニン色素が大量に発生し、肌の内側に定着してしまうことで起こります。
紫外線対策がポイント
色素沈着してしまったニキビ跡を消すには、紫外線対策をきちんと行うことが大切です。
紫色の段階では、表皮の部分が炎症していることが原因で起こっていますから、肌のターンオーバーを促進することで、紫色の色素沈着を消すことができます。
そのため、ビタミンC誘導体の化粧水を使うと、肌の修復力が高まり効果的です。
一方茶色の色素沈着は、真皮層にまでメラニンが定着していますから、ターンオーバーを促進してもなかなか消すことはできません。そのため、美白作用のある化粧水を使用し、ターンオーバーを促進、専用のクリニックでの治療を行うというステップが必要となります。