女性はもちろん、男性にとっても気になるニキビの問題。
実はニキビの色によって、それぞれニキビ対策が変わってくることをご存知でしょうか。
気になるあなたのそのニキビは何色ですか?
(1)白色のニキビ
そもそもニキビはなぜできるのでしょうか。
その原因の一つが、毛穴につまる角栓にあります。
角栓は、過剰な皮脂の分泌や、加齢による古い角質の停滞が原因で発生するものです。
こうしてつまった角栓が白く見えている状態が、初期の白色ニキビといわれる状態です。
白く見えているため、どうしてもつぶしてたくなってしまいますが、潰すことにより雑菌が入ってしまい症状が悪化することもありますので、この段階ではとにかく肌をできるだけ清潔な状況に保つことが重要といえます。
(2)黒色のニキビ
白く見えていた角栓は次第に毛穴を押し広げるようになります。
押し広げられ空気に触れた角栓は、今度は酸化して黒く見えるようになります。この状態が白ニキビから1段階進んだ黒ニキビと呼ばれる状態です。「鼻によくできる黒いブツブツ」でおなじみのニキビですね。
この記事を読んでいる方の中には「鼻の黒ずみが気になるのでこまめに毛穴パックを使っています!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、毛穴パックは黒ニキビだけでなく健康な角栓も一緒に取ってしまうため、やり過ぎると逆効果とも言われています。
それよりは、黒ニキビも白ニキビが進んだ状態のものですので、白ニキビ同様、肌をとにかく清潔に保つことが大切です。
また、お肌を清潔に保つことで、黒ニキビの原因となる白ニキビをこれ以上増やさないようにするという効果も期待できます。
(3)赤色のニキビ
ニキビといえば、この赤ニキビを思い浮かべる方も多いかと思います。
白色や黒色だったニキビがこの赤ニキビに変わってしまうのには、「アクネ菌」という細菌に原因があります。
スキンケア商品のCMなどでもおなじみのアクネ菌は、お肌の深層部に住みついている菌です。
「菌」と聞くと一見とても不衛生な印象を受けるかもしれませんが、そもそも人間の肌には肌を健康な状態に保つための「常在菌」と呼ばれる細菌が多数存在し、アクネ菌もその一つですので、誰でも保有している菌でもあります。
ただし、このアクネ菌は皮脂を好む性質があるため、顔や背中など皮脂が多い場所では異常繁殖しやすく、このアクネ菌が皮脂を分解するときに発する「遊離脂肪酸」という刺激性物質が炎症が起こさせ、毛穴を腫れさせると考えられています。
このような赤ニキビになりますと、ニキビ跡ができやすい状態となってしまいます。
できるだけそうならないようにするためにも、肌を清潔に保つだけでなく、ファンデーションなどの油分が多いもので毛穴を塞がないようにすることが大切です。アクネ菌の繁殖を防ぐ成分が入っているニキビケア専用の化粧品の使用もおすすめです。
なお、時々ニキビを隠すために髪の毛がニキビにかかるようにされる方もいらっしゃいますが、「ニキビを直す」という観点から考えると実はあまり良い行為とはいえません。常に外気に触れている髪の毛にも雑菌があるため、肌に触れることでニキビに雑菌が侵入してしまう可能性がありますので、できればニキビ部分には髪がかからないようにするのがベストです。
(4)黄色のニキビ
この黄ニキビは医学上は「膿腫」とも呼ばれ、赤ニキビがさらに酷い炎症を起こし、毛穴に膿が溜まって腫れ上がった状態です。黄ニキビが治った後にもシミになってしまったり、肌がデコボコになることもあります。この状態が長く続いて治らなかったり、多数発生した場合など気になる時は医師へ相談されることをおすすめします。
おそらくは、ニキビは出来たことがない人はこの世に一人もいない!ということで、甘く考えがちのニキビ問題ですが、「お肌を清潔に保つ」など基本的なケアを確実に行うことで症状がよくなる問題でもあります。毎日のケア、大切ですね!