ニキビは、青春のシンボルとも表現される様に、思春期に特に多く発生します。
これは、この時期に成長ホルモンのテストステロンが急激に増加するためであり、これにより皮脂腺の活動も活発になります。
分泌された皮脂が毛穴を塞ぐと、これをアクネ菌が分解して過酸化脂質という物質を生産します。
この物質が炎症を引き起こすことにより、赤く膨れ上がるニキビが発生します。
思春期ニキビのメカニズム
成長が安定するに従いテストステロンの分泌も落ち着くので、皮脂の分泌もこれに比例して低下します。
毛穴が塞がれる様な状態にはならなくなるので、ニキビは徐々に出来にくくなります。
このために、20歳代の前半を迎える頃には、成長ホルモンの増加が原因のニキビは改善することになります。
また、この頃に出来たニキビは、痕が残りにくいということも特徴です。
この時期は肌のターンオーバーも活発であり、古い角質は新しく生まれ変わるからです。
かなり赤みがひどい状態であっても、いつまでも残ってしまうということはほとんどありません。
大人ニキビは別問題!
ただし、大人ニキビと呼ばれる炎症により出来た痕は、成長期のものと比較すると改善されるまでに時間がかかります。
新陳代謝が低下しているからであり、ターンオーバーがスムーズに行えていないことによるものです。
ただし、この痕は赤みの段階であれば初期の状態であり、ケアを間違えさえしなければ、いずれは自然に消失します。
ニキビの痕は肌にダメージが与えられたことが原因で発生するのですが、赤みの場合はダメージの初期段階と考えられます。
具体的には、内部で炎症が起きていることにより赤くなっているので、肌のバリア機能が低下していることが原因です。
このために、肌の状態が正常化することにより、自然な状態へと回復するようになります。
ただし、この状態で肌に刺激を与えると赤みが進行して色素沈着につながったり、デコボコのクレーターの様な痕が残ります。
このような段階にまで進行してしまうと綺麗な状態に回復させるのは非常に困難であり、また時間もさらにかかってしまいます。
このために、赤みの段階での適切なケアが肌の状態を保つためには必要となります。
ニキビ痕の具体的な改善方法
ニキビ痕の赤みに対しての具体的な改善方法は、根本的な原因である皮脂の分泌量とアクネ菌などの常在細菌を抑制することです。
生活習慣の改善によりホルモンバランスを整えることと、刺激を与えないように注意しながら洗顔することが効果へとつながります。