ニキビごときで病院通いなんてと考える方は少なくありません。
しかし、特に悪化してしまったニキビを放置したり、強引に自分で何とかしようとしたりすると、ケロイドやクレーターなど取り返しのつかないニキビ跡になってしまう可能性があります。
できれば悪化しないうちに、できるだけ早めに皮膚科で治療を受けたほうが良いのです。
ニキビの初期段階での治療
それでは悪化したものというのはどんな形状なのかというと、赤く腫れていたり、膿を持っていたり痛みを伴ったりするものです。
それ以前の初期段階のものをコメドといいますが、これは白くて小さくて固く、痛みも痒みもありません。
これが悪化すると赤く腫れたり膿を持ったりするので、できればコメドの段階で皮膚科に行った方が無難です。
コメドの段階だと、肌のターンオーバーを加速させて異常な皮膚をきれいに剥がしてしまうという方法が一般的に行われています。
こうすると、痕が残らずに綺麗に治るのです。
皮膚科で処方される薬はディフェリンゲルといいますが、これは比較的新しい薬で、それまでコメドに効果的な薬はなかったのですが、ディフェリンゲルの登場でコメドの治療がとても進歩したと言えます。
繰り返しコメドができてしまう方もいますが、その都度上記の方法でできなくなるまで根気よく治療を続けていきます。
悪化したニキビの治療方法
コメドが悪化してしまい、赤く腫れたり膿を持ったものになってくると、ターンオーバーを加速させるという方法は使えないので、従来の抗菌剤で菌を退治するという方法がとられます。
病院によって使う薬は様々ですが、アクアチムやダラシンTゲルなどが一般的によく使われています。
効能は同じなのですが、人によってはどちらかがよく効いてどちらかは効かないというパターンもあるようなので、効かないようなら薬を変えてもらいましょう。
悪化具合がひどく、数もおおければミノマイシンという薬を服用し、体内か働きかけて治療することもあります。
強い薬なので、軽い症状だと処方されることはあまりないでしょう。
自宅でのスキンケアにも気をつかおう
皮膚科で治療しているからといって、スキンケアは適当でいいというわけはありません。
勿論自宅でのスキンケアはしっかり行うことが重要です。
洗顔は勿論朝晩しっかりして、薬をつける前には念入りに保湿することが必要です。
保湿しないと薬の力で肌バリアも弱っているので、雑菌に負けてニキビループに陥ってしまいます。
皮膚科の力を借りながら、スキンケアもしっかりすることでニキビを綺麗に治しましょう。