女性の体は女性ホルモンと密接に関係していると言われます。
ですので、「生理前になるとニキビができる」「生理が近くなると体がむくむ」など、生理前になると体と肌に変化を感じる女性は多いものです。
そして、ホルモンバランスが整っていないと、生理の時期にかかわらず、ニキビができやすいなどてきめんに肌に影響が出やすくなります。
いつも肌の調子が悪いという人は、ホルモンバランスについて見直すことが肌改善につながります。
肌の不調をもたらすホルモンの正体とは?
女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがありますが、ニキビに関係しているのは、プロゲステロンです。
プロゲステロンは、排卵後に多くなるホルモンで、皮脂を増やし、角質層を厚くするなど、男性ホルモンに似た作用を肌にもたらします。そのため、プロゲステロンの分泌量が多くなる生理前は、肌トラブルが起きやすくなります。
また、成人してからできる、いわゆる「大人ニキビ」は、ホルモンバランスが乱れることが引き金になって起きると言われています。
女性の体はデリケートですので、ストレスがたまっていたり、不規則な生活が続くと、生理周期が乱れ、ホルモンバランスも崩れます。
ですので、ホルモンバランスを整えることは、肌のコンディションを整えることにつながります。
ホルモンバランスを整えるためにできることとは?
まずは、食生活と生活習慣を見直すことが大切です。
食生活では、和食中心にし、良質のたんぱく質、ビタミン、ミネラルを含む食材を積極的にとるようにしましょう。そして、便秘も肌の調子を悪くさせるので、食物繊維や乳酸菌も毎日欠かさずとりましょう。
生活習慣では、睡眠が大切なポイントになります。
質の良い睡眠をとるためには、寝る前はパソコンなどの使用を控え、午前12時までには就寝するようにしたいものです。
また、ストレスもホルモンバランスに悪影響を与えるので、自分なりのストレス解消法を見つけることも大切です。
ニキビができた時のスキンケアは?
生理前はニキビができやすくなりますが、肌は敏感になりやすい時期ですので、シンプルなお手入れをするのがおすすめです。
洗顔で余分な皮脂を取り除き、油分が控えめの化粧品で保湿を行うようにしましょう。
ビタミンC誘導体は皮脂分泌を抑える作用があるので、予防にもなりおすすめです。
また、肌を清潔にしておくことは大切ですが、1日に何度も洗顔すると、肌が乾燥してしまうので注意が必要です。
肌が乾燥すると、角質層が厚くなり、毛穴が詰まりやすくなりますし、有効成分が入った化粧品を使っても、肌への浸透が悪くなるため、効果のあらわれが感じにくくなります。
肌がごわつくように感じた場合は、ピーリングが有効です。
ピーリングは、古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促すので、日常的なスキンケアに取り入れると肌の調子を整えるのに役立ちます。