これまでニキビができる仕組みなどについて説明してきましたが、それらの記事でも紹介した通り、ニキビはニキビが出来た部分だけをケアすれば治るというものではありません。
内臓、血流など身体の中がよい状態であれば、お肌の状態も自然とよくなり、結果としてニキビもできづらくなります。
ただ、言うまでもなく、身体をこのような状態にするのは簡単なことではありません。規則正しい生活、健康的な食生活は、忙しい毎日の中ではなかなか難しいものです。
そんな時にサポートをしてくれるのが漢方薬です。
漢方薬ってどんな薬?
みなさんは漢方薬についてどういったイメージを持っていますか?
通常病院で処方される西洋薬にくらべて、「ちょっと怪しい薬かも・・」なんて不安に思っている方もいるかもしれません。
が、実は現在では厚生労働省に承認されている漢方薬は148処方にのぼります(平成27年2月現在)。「医療用漢方製剤」として健康保険の適用内になっているものも多く、今では一般的な病院でも漢方薬を使用している医師は多くなっています。
ニキビでお悩みの場合、皮膚科に通う方も多いかと思いますが、現在では漢方薬を処方している皮膚科の数も増えつつあります。
ニキビと漢方の関係は
「ニキビに効く漢方」といっても、その種類はさまざまです。
たとえば、赤くなったニキビに効果があるとされている漢方薬のように、直接ニキビに働きかける効果があるものもあれば、血流の悪さを改善する漢方薬を服用して、身体の状態自体を良くする、という方法もあり、その効用の種類は多岐に渡ります。
また、漢方薬の中には即効性がある薬もあれば、継続して服用することで徐々に体質改善をすることを目的とした薬もあります。
このような多くの種類の漢方薬の中でどれを服用するのか、というのは非常に専門的な判断になります。
したがって、皮膚科などを専門医に受診をして、ニキビができる原因なども考慮して服用する漢方薬を決めることが重要です。
漢方薬でも効き目はある?
そして、気になる漢方薬の効果ですが、どの薬でもそうであるように、100%「絶対に万人に効果ある!」とは言い切れません。
が、インターネット上でもニキビに効果があったというエピソードは多数語られていますし、なにより、病気の専門家である医師が積極的に漢方薬を活用し、厚生労働省でも承認されている漢方薬があることを考えれば、一定の効果があると言ってよいかと思います。
購入は対面式の薬局での購入がおすすめ
この記事を読んでいる方の中には「医者にかかるほどではないが、漢方薬には興味がある」という方も多いかと思いますが、そうだとしても最初は自己判断をせず、漢方薬を取り扱っている対面式の薬局で薬剤師さんに相談してみるとよいでしょう。
最近ではインターネットでも漢方薬の購入は可能なようですが、何を購入するかは自己判断になるため、思いもよらないトラブルに発展する可能性もあります。
西洋薬よりは副作用が少ないと言われている漢方薬も、副作用が全くゼロという訳ではありませんので、まずは一度専門家に相談されることをオススメします。