■ 毛穴詰まりからニキビができた。
■ 毛穴のパックをしたら、今度は毛穴が目立つ。
■ 毛穴が開きっぱなしになっている。
■ 毛穴が大きくなった。
などなど、毛穴に関する悩みは多いようです。そもそも毛穴って必要なのでしょうか。今回は毛穴の役割と毛穴のお手入れ方法についてご紹介します。
毛穴の役割
毛穴の大きさは、髪の毛の太い細いと同じ遺伝子要因によるものです。簡単には小さくなりません。また、毛穴が黒く見えるのは、鼻の穴と同様にくぼんでいるためで、汚れが詰まっているからとは限りません。
毛穴の数は顔だけでも20万個!
人の身体には無数の毛穴があります。顔だけでもおおよそ20万個あります。そこから分泌される皮脂と、汗腺から出る水分が肌の上で混ざり合うことで、薄い膜となり、私たちの肌を雑菌や乾燥から守ってくれます。この皮脂と水分がほどよく混ざった、健康な肌が弱酸性の状態。顔の洗いすぎによる過剰な皮脂分泌で、肌の状態が悪くなるとアルカリ性になり、ニキビや吹き出物が出やすくなります。
身体にも毛穴がありますが、トラブルが少ないのはなぜでしょうか。
それは、顔の毛穴は皮脂腺が大きいが、それに比べて毛は細い。身体の毛穴は毛が太く、皮脂腺は細めという違いによるものです。つまり、顔の毛穴は皮脂が多いわりに出口が小さい(細い)ため、詰まりやすいのです。
間違ったスキンケアや加齢により目立つようになります。
毛穴詰まりは毎日きちんと洗顔していれば落ちます。皮脂が残っていたり、こすりすぎたりすると、皮脂と古い角質が混ざり合って毛穴にフタをする角栓ができます。これを「詰まり毛穴」といいます。一方加齢などによって真皮のコラーゲンが変質して、毛穴がたるんでくることを「たるみ毛穴」といいます。
毛穴のスキンケア方法
毛穴ケアで一番有名なのは、貼ってはがすタイプでのパックや、吸引する方法ですが、肌が痛むだけでなく黒ずみがとれても毛穴が開いたままになってしまいます。良い方法とはいえません。
詰まり毛穴の場合
毎日の洗顔に加え、酵素洗顔やピーリングで古い角質を取り除くケアが良く効きます。
■ 酵素洗顔
皮脂を落とすだけでなくたんぱく質を分解する働きをもつ酵素が入っているため、たんぱく質でできている角質を取り除くことができます。角質をとりすぎないために、ゴシゴシ洗わず泡洗顔を行いましょう。酵素洗顔は週1回程度が目安です。
>> ピーリングの方法は「ニキビができない肌を目指す」にてご紹介いたします。
たるみ毛穴の場合
たるみ毛穴は縦に長く涙型に広がっていきます。これは真皮のコラーゲンの減少や変性によって皮膚が垂れてくるためで、放っておくとシワになります。加齢だけでなく、不規則な生活や、ダイエットによって肌の老化が進むためにできます。
■ レチノール配合化粧品
レチノールというビタミンAの一種で、肌のターンオーバーを促し、コラーゲンを増やす作用がある成分配合の化粧品を使います。肌のターンオーバーを整え、真皮のコラーゲンを増やして、ふっくらとした肌に戻していくスキンケアが有効です。
※レチノールは目もとのシワ対策のアイクリームにも配合されています。たるみ毛穴が気になる部分に使ってみましょう。
レーザーによる毛穴ケア
また、レーザーでの毛穴ケアの方法もあります。毛穴の引き締め専用のレーザー治療器を使用して、開いた毛穴にレーザーを照射することで、毛穴の奥からコラーゲンを刺激して毛穴を引き締め、黒ずみを取り除き、コラーゲンを生成させます。それにより肌がふっくらしてきて、ニキビやニキビ痕、シワ、たるみや乾燥などが改善されるようです。
まとめ
「毛穴ゼロ」「毛穴のない肌」という広告を目にしますが、毛穴は必要な器官です。しかし、自分の毛穴は大きく見えるもの。気になりだしたら、目についてイライラしますよね。
その場合は今回ご紹介した方法で、ご自分の毛穴の状態に合ったスキンケアをしてみてください。すぐに効果はでませんが、徐々に変わっていきますよ。