常在菌は肌を健康な状態に保つ、肌に1兆以上も大量生息している細菌です。
この細菌が肌にいることにより、肌内部から分泌される皮脂や汗を食べ、肌に不必要なものを分解してくれます。
あまりにも繁殖しすぎるとニキビなどの発生に影響を与えると言われていますが、常在菌が生息しにくく皮脂や汗の成分が肌に残った状態であることもまた、肌トラブルを招きやすくなります。
では常在菌を死滅させることなく賢く育てていくには、どのようにしていけば良いのでしょうか?
コツ1.過度なスキンケアを行なわない
もともと基礎化粧品の中には、たくさんの化学物質が含まれていて、この物質が洗浄効果や殺菌効果を発揮します。
その為、常在菌が生息しにくい環境を作ったり、常在菌を死滅させてしまったりするのです。
しかし、これらを使用しないようにすると、常在菌の数を減らすこともなく肌本来が持つ再生能力を促すことができると言われています。
最近では水洗顔や湯シャンと言ったように、何も使用せずに洗うことが推奨されている時代なので、顔を洗う時や洗った後も過度なスキンケアを行なわず、肌への刺激を減らしていきましょう。
コツ2.汗をかく
運動や岩盤浴などを利用して汗をかくことで、汗と皮脂により常在菌を増やすことができます。
普段から基礎化粧品により常在菌が生息できない環境を作ってしまっている人は、この様に常在菌を増やすことに注目する必要があります。
しかし、運動による汗は決して良い汗ではなく、体がベタつくこともあるでしょう。
この汗が刺激になり、ニキビを増やしてしまうこともあります。
そこで汗をかいたらタオルで拭きとるか、簡単にぬるま湯で汗の成分を洗い流します。
汗の成分さえ流しておけば、特に石鹸を使用せずとも清潔な状態を保つことはでき、常在菌を育てることができるとようになると言われています。
10代の思春期ニキビは要注意
10代の思春期ニキビを発生している時期(成長期)は、男性ホルモンの分泌が盛んに行われます。
その為、皮脂の分泌量もかなり増加する時期です。
この時期には石鹸による洗顔が欠かせないと言われています。
特に10代は肌の張りが強く、毛穴も小さく引き締まっているので、分泌される皮脂や汗を体外に排出したくてもなかなか難しいものです。
そこに古い皮脂が蓋をしてしまうことで、更に分泌物を閉じ込めてしまい、ニキビの炎症などを引き起こしてしまいます。
そこでもし基礎化粧品を使用しないなどの菌活を始めるのであれば、なるべく20代を過ぎてから行なうと良いでしょう。