これまでの記事でもまとめた通り、ニキビのできにくい肌にするには、「お肌をできるだけ清潔な状態に保つこと」が大事だと説明してきました。
ここで皆さん、「ニキビにマキロンなどの消毒液を付けるとニキビが改善した」という話を聞いたことがありませんか。
もしニキビ対策として「お肌を清潔な状態を保つこと」が挙げられるのであれば、消毒液をつけることもニキビに効きそうな気もしますよね・・・?
実際のところ、効果はあるのでしょうか。
今回は「ニキビに消毒液は効くのか」というウワサを検証してみます。
効果はゼロではない・・・?
マキロンなどの市販されている消毒液の代表的な効能としては、殺菌消毒作用、組織修復作用、抗炎症作用が挙げられます。そのため、切り傷、すり傷の殺菌・消毒に使用するのが一般的かと思います。
このような効果がある消毒液をニキビに塗ることで、ニキビの原因となるアクネ菌を多少減少させる効果がある可能性があるとの声もあります。また抗炎症作用もあるので炎症していたのが治まり、多少赤みがひくこともあるようです。実際ネット上などで「ニキビに消毒液をつけたら治った!」とコメントしている人は、偶然にもこういった効能がプラスに働いたのかもしれません。
ただ、残念なのが、こういった消毒液の効能はあくまで一時的なものであるという点です。
効果が出ても「一時的」
これまでの記事を読んで頂くと分かる通り、「お肌を清潔に保つ」というのはニキビ対策のあくまで1つにすぎず、ニキビができるのには様々な要因が複合的に絡んでいることの方が一般的です。
そのため、消毒液を使用してもし効果が出たとしても、ほとんどの場合それは一時的なものにすぎず、ニキビの抜本的解決にはなりません。
また、ニキビの消毒は、今あるニキビに対する措置ですので、新しいニキビに対する対策にはなりえません。
「常に消毒液を塗りまくればいいじゃん!」という反論もあるかもしれませんが(笑)、万が一そんなことをしてしまうとよい働きをする皮膚常在菌まで殺菌し続けることになり、むしろそのことでお肌のトラブルが発生する可能性が高いです。
まとめ
以上の通り、皮膚科などの専門医の大方の意見としては「ニキビに消毒液」はオススメしないというものです。
それでもどうしても試してみたいという方は、顔以外の皮膚の強い箇所で少しだけ試してみてください。
顔など皮膚が敏感な部位は避けるようにしましょう。